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ワカウラツボ
珍しく和歌浦の地名を冠した貝である。昭和8年和歌山師範学校の坂口總一郎先生が和歌浦に注ぐ和歌川で約5ミリ程の赤褐色の殻皮をかぶったアヅキによく似た貝を発見した。
長い間学会に発表されないままであったが、21年後の昭和29年日本貝類学会会長の黒田徳米博士らによって学名をワカウライヤ、サカグチイ、和名をワカウラツボとして新種記載された。しかしその後、長い間この存在が確認されなかったが、近年山口県や北九州などで発見され、又県内でも広川町などで見つかり幻の貝が再び日の目を見ることになった。河川の汚染が原因らしく、和歌山県絶滅危惧種に指定されている。
 


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